2019年9月10日火曜日

【開催報告】『バズワードカフェ 特別編 「生きづらさ」って何だろう?』

こんにちは。

YokaYokaの前田です。

9/8(日)に、『バズワードカフェ 特別編 「生きづらさ」って何だろう??』を開催しました。

ゲストスピーカーは、静岡きょうだい会の沖侑香里さん。

静岡きょうだい会とは、障がいのある方を兄弟姉妹に持つ『きょうだい』の自助グループです。
静岡県の富士市を拠点に、2か月に1回『きょうだい』同士が集まり、これまでの経験やいま抱えている思いや悩み、そして将来への不安などを語り合う座談会や勉強会等を開催しています。
詳しい情報を知りたい方は、静岡きょうだい会のHPをご確認ください。

今回のバズワードである「生きづらさ」のゲストスピーカーを静岡きょうだい会の沖さんにお願いした理由は、『きょうだい』という言葉に出会うまでに感じていた「生きづらさ」や、『きょうだい』に出会った後の心境の変化等が、現在「生きづらさ」を感じている方にとってもヒントになるのではないかと感じたからです。

今回のバズワードカフェは、スヌーズレンの中で実施しました。
「スヌーズレン」の空間の中で実施した理由は、「生きづらさ」という繊細なテーマを、なるべく話しやすい環境で実施したかったからです。


スヌーズレンの空間の中で、スヌーズレン以外の話をするというのは初めての試みです。

スヌーズレンを知ってもらう機会にもなりました。

「きょうだい」について、代表である沖さんのストーリーを中心に話してもらいました。





「生きづらさ」を感じる日常から離れて、ボーっとできる時間を過ごせて良かった

机を囲んで「生きづらさ」を話すのは難しく感じていたので、薄暗い空間で少しだけ話しやすかった

という感想も頂きました。

今回、それぞれが感じている「生きづらさ」について知る事ができた経験は、カテゴリーを超えてつながるきっかけになったのでないかと思います。


YokaYokaの活動をしていて、「境界線」を感じる事があります。

その境界線とは、言葉によって形成させる見えない「境界線」です。

YokaYokaは、「障害」がある方の余暇の選択肢を社会に増やしていく事を目的に活動しています。

「障害」がある方の余暇活動と明記すると、障害福祉に関わっている人以外にとっては、境界線の外の出来事になってしまいます。

この境界線が引かれてしまうと、実際の距離は近いのに、手が届かないところにいるような距離を感じます。

YokaYokaでは、「境界線」をあいまいにする事により、遠くに感じていた距離を近くしていきたいと考えています。

今回のようバズワードカフェのように「生きづらさ」を語り合う等の弱さの情報公開は、はっきりとした境界線をあいまいにしてくれるきっかけになるのではと感じています。

弱さの情報公開とは、ぺてるの家の理念一つです。

ぺてるの家とは、1984年に設立された北海道浦河町にある精神障害等をかかえた当事者の地域活動拠点です。

ぺてるの家の設立者である向谷地さんは、弱さでつながる事について、不登校新聞の連載の中で下記のように語っています。

私がべてるの家の歩みを通じて学んできたのは、純粋で混じりけのない「強さ」というのは、あり得ず、あったとしても、それは極めて脆いということです。それは、糸と同じです。一本、一本の糸は本当に繊細ですぐに切れてしまいますが、それを縒ったときに、強い糸になります。私は、本当の強さとは、弱さと弱さが共に束ねられたときにこそ、生まれるものだと思っています。

「生きづらさ」という言葉は、この境界線をこえてつながる事ができる一つのきっかけになのではないでしょうか?

毎月2回開催している【みんなのゲームクラブ】でも、弱さの情報公開を意識して活動しています。

そして、【みんなのゲームクラブ】のテーマでもあるボードゲーム・カードゲームは、他者との境界線をあいまいにする助けをしてくれるものだと思います。

みんなのゲームクラブにおける境界線については、ブログで書く機会があれば書きたいと思います。

次回以降のバズワードカフェの開催は未定ですが、今後も継続していく予定です。

それでは、この辺で『バズワードカフェ特別編「生きづらさ」って何だろう??』の開催報告を終わりたいと思います。

参加してくだった皆様

ゲストを引き受けてくださった静岡きょうだい会の沖様。

改めてこの場を借りて感謝の念を伝えさえて頂きます。

9/11(水)誤字・脱字を修正

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