こんにちは。
YokaYokaの前田です。
先日、4/16(日)に新企画「まんきつ」を開催しました。
新しい試みなので、最初ぐらいはレポートを上げようと思い、取り組んだ経緯と内容についてまとめました。
1 目的
まんきつを開催した目的は、「居る」ことができる居場所にしたかったからです。
居場所なのに居ることができないとは、一体どういうことだと感じる人がいるかもしれません。
YokaYokaでは、不登校のや発達障害の子どもが、「楽しさ」や「好きなこと」でつながる余暇の居場所になれたらという想いを持って、各種イベントを開催してきました。
自分の好きなことを話す「好きトーク」やゲームで交流する「ゲームギルドまほろば」等があります。
実際に、各イベントに来る子ども達は、ゲーム等を通じて交流する様子が見られていました。
しかし居場所としながらも、今まで私達が取り組んできた活動は、そこに「居る」ためには、何かをしなければ「居る」ことができない居場所でした。
好きなことを発表する、ゲーム、TRPG、ボードゲーム等・・・・
しかし、そこに興味がない子達にとっては、「居る」ことができない「居場所」になっていました。
ゲームや発表を『する』ことで、はじめて『居る』ことができる訳です。
2 漫画を選んだ理由
そこで、『する』ことがある「居場所」ではなく、「居る」ことができる『居場所』にするためにはどうしたらいいかを考えた時に、思いついたのが、「漫画」でした。
自分の好きな漫画を持ってきて読んでもいいし、誰かが持ってきた漫画を読んでもいい。
漫画に飽きたら、スマホをやっていてもいいし、イヤフォンで音楽を聴いていてもいい。
ただ、居場所の中で、少しでも交流が生まれたらいいなと思い、下記の3点は場所としてデザインさせてもらいました。
①持ってきた漫画の紹介(最近読んだ漫画、おすすめの漫画)
②他人の漫画を借りる時は、「借ります」と一声かけること
③最後に、気になった漫画についてコメント
①と③はパスしてもOKですが、②は頑張ってほしいポイントです。
3 実際にやってみた感想
4/16(日)に、スタッフ3人(後から遅れてきて計4人)、お子さん1人の計5人で開催しました。
流れは画像にある通りです。
最初に、約束事の確認をした後に、持ってきた漫画の紹介をしました。
はじめての試みだったので、持ってくる漫画の冊数の適量がわからず、各自10冊近く持ってきていました。多い人は20冊ほど持ってきていました。
でも、机の上に並んだ漫画を見ると、漫画好きとしてとてもワクワクした気持ちにもなりました。
時間内に全部の漫画に目を通すことができない量でした。
逆に良かったと思う点でもあるのですが、③「気になった漫画についてコメント」時に、気にっていたけど時間がなくて読めなかったというコメントに対して、次回また持ってきますというやり取りが生まれていました。
漫画を読んでいる時間は、みんな漫画に集中していて、静かな時間が流れていました。
持ってきた漫画は、多様なジャンルに溢れていて、1人で家で漫画を読んでいたら出会うことがなかったであろう漫画もありました。
これらの漫画に触れることで、自分の世界が少し広がったような気がしました。そして、相手の好きなものを少し知れたような気持ちにもなりました。
実際に参加した子どもからは、「いろんな漫画をつまみ読みできて、最高でした!!」というコメントを頂きました。
4 これからの課題
子どもの参加が1人だったので、これからイベントを周知していく必要があります。
そして、この形式での開催が適しているか再度検討していく必要があると思っています。
また、子ども達の大半は、スマホやタブレットのアプリで漫画を読んでいたり、電子書籍で購入していたりするので、本としての「漫画」を持っていないこともあります。
漫画の貸し借りをすることで
自分が持ってきた漫画が誰かが読んでくれている
はじめて読んだ漫画が面白い
何かがつながっていくように感じました。
好きトークでも、他の参加者の発表を聞いて、興味をもつことはありましたが、『上手に話すことよりも、楽しく話すこと』という目的にあるように、どちらかと言えば好きなことを発表することに重きを置いているイベントだったので、発表の後に自分の好きなものを「共有」できたかわからないところがありました。
しかし、まんきつでは自分が持ってきた漫画を誰かが読んでいる様子を目にするので、「共有」できたような気持ちになりました。
アプリや電子書籍で読んでいる子どもでも、参加できるようにしていきたいと思います。
スタッフが漫画好きなので、多めに持ってくことで解決するような気もします。
私達は「漫画」という切り口で居場所を実施しましたが、これですべての子どもにとって「居る」ことができる居場所になるものでもないと考えています。
数ある居場所の内の1つの選択肢として、これから提示していけたらと思います。
そのためにも、こういった取り組みを手伝いたい、参加してもいいよというお子さんがいらっしゃたら、協力して頂けると幸いです。
5 次回のまんきつについて
日 時:6/11(日) 14:00~16:30
場 所:静岡市番町市民活動センター 小会議室
参加費:¥100
持ち物:最近読んだ漫画、おすすめの漫画数冊
*持ってない場合は、なくても大丈夫です。
定 員:6名
問合せ:080-3288-5570 前田まで、又は公式LINEまで
まんきつについて
任意活動団体YokaYoka(よかよか)は、「障害のある社会から、生涯楽しめる社会へ」をキーワードに、障害がある人の余暇の選択肢を増やすことを目的に活動している。主に、ボードゲームを遊ぶ事ができる「みんなのゲームクラブ」、中学生~高校生のASD児を対象とした「好きトーク」、TRPG体験イベント「紙とペンとサイコロで冒険しようぜ!!」等を定期的に開催している。余暇に関する情報を発信する為に、余暇に関連した講座を企画・実施している。
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