YokaYokaの前田です。
この度、令和2年度キリン・地域のちから応援事業助成として障害がある人の余暇の講座を開催する事になりました。
タイトルで気づいた方もいらっしゃると思いますが、連続講座という名の通り、余暇に関連した講座を3回実施します。連続講座ですが、3回連続で参加しなければならないという縛りがあるわけではございませんので、各自お好きな講座にご参加ください。
各講座毎に、テーマに沿ったゲストの方をお呼びします。
ゲストの方と一緒に、この連続講座を通して、余暇に関連するテーマを一緒に掘り下げていきたいと思います。
会場までのお越しが難しい方もいらっしゃると思いますので、オンラインシステムを利用し、参加ができるようにする予定です。(現在、どのシステムを利用するか検討中ですので、もうしばらくお待ちください)
まず最初は、「ゲームとコミュニケーション」をテーマに講座を開催します。
日 時:9月12日(土) 14:30~18:00(開場:14:00)
場 所:静岡駅前会議室LINK B301号室
ゲスト:加藤浩平さん(コミュゲ研/東京学芸大学大学院研究員/編集者)
與那覇潤さん(歴者学者)
参加費:1500円(会場)
1000円(オンライン)オンラインの方は、当日実施するTRPGの体験への参
加はできませんので、値段が通常より低めに設定してあります。
定 員:35名(会場)+オンライン25名
持ち物:鉛筆 消しゴム ダイス2個(お持ちであれば)
主 催:任意活動団体YokaYoka問合せ:080-3288-5570 前田まで
ゲストは、2名お呼びします。
1人目は、テーブルトークロールプレイングゲーム(TRPG)や趣味トーク等の余暇支援をASDの児童青年に実施しているサンデープロジェクトの代表でもあり、東京学芸大学研究員でもあり、こころ・心理を専門とする出版社で編集者を務めている加藤浩平さんです。
加藤さんは、YokaYokaが去年主催した講座「TRPGで楽しくコミュニケーション」の講師を務めて頂きました。その際は、TRPGの実践やASD児のコミュニケーションについてお話して頂き、参加者の満足度も高い良い講座となりました。
また、当団体が行っている「明日何しようかな~余暇支援に携わる方へのインタビュー~」でも、計3回に渡って余暇支援に関わるきっかけやコミュニケーションの在り方などをお話し頂き、こちらも良い反応を頂いております。
もう1人のゲストは、歴史学者の與那覇潤さんです。與那覇さんは、ご自身の著書である『知性は死なない 平成の鬱をこえて』、斎藤環さんとの共著である『心を病んだらいけないの?鬱病社会の処方箋』の中で、ボードゲームがご自身の躁うつ病の回復の途上に役だったと紹介しています。
下記の記事でも、ボードゲームに関する言及がなされています。
うつの体験から考えぬいた、平成の反知性主義を克服する方法
【一押しNEWS】「競争」から「協力」へ/3月25日、ニューヨーク・タイムズ
臨床心理士が精神科デイケアで学んだ「麦茶を入れること」の思わぬ効用とは
社会的なコミュニケーションが苦手だと言われているASDの方を対象にTRPGを実践している加藤さんと、鬱により日常会話が不自由になるほど能力が一時的に低下し、その回復の途上にボードゲームが役だったという與那覇さん。どちらも、ゲームが関係しています。この講座では、加藤さんと與那覇さんの取り組みや体験の話を交え、ゲームとコミュニケーションの関係について改めて考えていきたいと思います。
2回目は、「インターネットと居場所」をテーマに開催致します。
日 時:12月19日(土) 13:30~16:30(13:00開場)
会 場:静岡市番町市民活動センター 2F大会議室
参加費:1500円
定 員:
主 催:任意活動団体YokaYoka
問合せ:080-3288-5570 前田まで
ゲストは、児童精神科医の関正樹さんです。
関さんは、ご自身がゲーム好きということもあり、ゲームへの親和性が非常に高く、子どもとゲームの関係についても好意的に捉えています。著書である『発達障害をめぐる世界の話をしよう よくある99の質問と9つのコラム』やゲームの特集をした『おそい・はやい・ひくい・たかい No.107』の中でも、まずは大人が子供達がゲームやネットの中で、どのように楽しんでいるのかを知り、仲間意識を共有する事の大切さを述べています。
また、香川県のゲーム規制条例もあり、ゲームやネットの関わり方が注目が集まっています。
2回目の講座では、昨今の情勢も踏まえて、関さんをゲストに迎え、「インターネットと居場所」について改めて考える機会にしたいと思います。
ゲームばかりの子どもに親がしてはいけない3つのタブー
外出自粛で1日10時間も…“子供がゲームやり過ぎ”困る親へ 児童精神科医「ゲームの良い所知って」
3回目は、「余暇や遊びへのアクセスシビリティ」をテーマに開催致します。
日 時:1月9日(土) 13:30~16:00(13:00開場)
会 場:
参加費:1500円
定 員:50名
主 催:任意活動団体YokaYoka
問合せ:080-3288-5570 前田まで
3回目のゲストは、国立病院機構八雲病院で作業療法士をしている田中栄一さんです。
田中さんは、主に病院にいる筋ジストロフィーや脊髄性筋萎縮症の方が、ゲームを楽しめるように、ゲームやコントローラーを改造する等して、ゲームへのアクセスを保証しています。また、ゲームへのアクセスシビリティの情報を、ゲームやろうぜProjectで紹介しています。
第1回「僕はゲームに救われた」
第2回ゲームアクセシビリティの普及に向けて
第3回eスポーツは障害者の希望の光
もう一人のゲストは、松平千佳さんです。松平さんは、HPS Japanの養成責任者を務め、HPS(Hospital Play Specialist)の育成に取り組んでいます。HPSは、遊び(ホスピタル・プレイ)を用いて、医療環境をチャイルドフレンドリーなものにし、病児や障がい児が医療とのかかわり経験を肯定的に捉えられるようにするため、小児医療チームの一員として働く専門職です。
病院内で、遊びやゲームの機会を提供している田中さんと松平さんの取り組みを交えながら、余暇や遊びへのアクセスシビリティについて改めて考える機会にしたいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿